今の年収に不満がある。
転職すれば、
どのくらい年収を上げられるのか知りたい。
そう考えて転職サービスを調べても、
- 年収アップに強そうなサービスを使えばよいのか
- ハイクラス向けのサービスを選べばよいのか
- 高い年収のスカウトを待てばよいのか
と迷いますよね。
年収を上げたいときは、
転職サービスのイメージだけで選んでも、
自分がどのくらいの年収を狙えるのかは
わかりません。
転職サービスでは、サービスごとに
確認できる情報が異なるため、
年収アップを考える時は、
- 転職市場にある幅広い求人情報
- 自分に紹介される求人
- 企業やヘッドハンターから届くスカウト
の3種類の情報を分けて見ます。
一つの情報だけで答えを出さず、
3種類を比べて、狙う年収と
応募先を考えることが重要です。
私はこれまでに、
- 30以上の転職サービスを利用
- 転職活動で20社以上の内定を獲得
- 異業種転職2回を経て年収1,000万円超え
- 採用側として100名以上の面接に関与
してきました。
こうした経験を通じて、年収アップを狙う時ほど、
一つの転職サービスの情報だけで
判断しないことが重要だと考えています。
この記事では、3種類の情報を確認するために、
どの転職サービスで何を確認し、
- 狙う年収
- 見る業界や職種
- 応募候補
をどう考えるか解説します。
一つのサービスだけで答えを出そうとせず、
異なる情報を比べながら、
年収アップの可能性を確認していきましょう。
年収アップを狙うなら、3つの情報を分けて見る

一つの転職サービスだけでは、
- 狙えそうな業界・職種に、どのくらいの年収の求人があるか
- 自分の経験で、どのくらいの年収の求人を紹介されるか
- どのくらいの年収のスカウトが届くか
をすべて確認することはできません。
そのため、3つの情報は、
それぞれ役割の違う転職サービスから
確認します。
1.幅広い求人情報
確認すること:
- 狙えそうな業界・職種ごとの仕事内容
- それらの求人に設定されている年収
分かること:
- 狙えそうな業界・職種に、どのような仕事があり、どのくらいの年収が設定されているか
使うサービス:
- 総合型転職エージェント
- 例:リクルートエージェント
2. 自分に紹介される求人
確認すること:
- どの業界・職種の求人を紹介されるか
- 紹介された求人の年収はどのくらいか
分かること:
- 転職エージェントが、自分の経験ならどの仕事・年収を狙えそうだと見ているか
使うサービス:
- 経験者向け転職エージェント
- 例:JACリクルートメント
3. 企業やヘッドハンターから届くスカウト
確認すること:
- どの経験に反応されたか
- どの仕事のスカウトが届いたか
- どの年収が記載されているか
分かること:
- 企業やヘッドハンターが、あなたの経験を見て、どの仕事・年収を提案したいと考えているか
使うサービス:
- スカウト型転職サービス
- 例:ビズリーチ
3つの情報は、それぞれ違う角度から
年収アップを考えるための材料になります。
一つの情報だけで判断せず、3つを比べて、
狙う年収と応募候補を考えましょう。
まず総合型転職エージェントで、幅広い求人情報と年収水準を見る

最初に確認したいのは、転職市場にある求人の仕事内容と年収です。
頭の中だけで、
「次は年収600万円を狙いたい」
と決めても、自分が狙える求人に希望年収のものがなければ、実現は難しくなります。
まずは実際の求人を見ながら、確認する範囲を広げます。
- 自分が狙えそうな業界
- 自分が狙えそうな職種
- 求められている経験
- 求人に設定されている年収
リクルートエージェントは、幅広い業界・職種の求人が確認できるサービスです。
最初から応募先を絞るのではなく、自分が狙えそうな求人を広く見て、年収アップの方向を考えます。
自分が狙えそうな業界・職種を広く見る
最初から年収額だけで求人を絞ると、年収条件には合っていても、自分の経験を活かせない求人ばかりになる可能性があります。
たとえば、現在の年収が480万円で、次は600万円以上を希望している場合でも、年収600万円以上という条件だけで応募先は決められません。
求人を見る時は、
- これまで担当した仕事と共通する業務があるか
- 今の職種で身につけた知識やスキルを活かせるか
- 求人で求められている経験を持っているか
を確認します。
また、同じ職種でも、業界によって年収水準が変わる場合があります。
営業経験があるなら、次のように見比べます。
現在と同じ業界の営業求人
確認すること:
- 業界知識をどこまで活かせるか
- 顧客や商材にどれだけ共通点があるか
- 求められる経験に対して設定されている年収
同じ営業経験を活かせる別業界の求人
確認すること:
- 営業手法や顧客対応の経験を活かせるか
- 新たに必要になる業界知識は何か
- 業界が変わることで年収がどう変わるか
ここで見る求人は、すぐに応募する求人ではありません。
自分が狙えそうな業界・職種・年収を把握するための情報です。
最初は応募先を決めることより、どの方向に年収アップの可能性があるのかを広く確認しましょう。
希望年収に近い求人で、どんな経験が求められているかを見る
希望年収に近い求人が見つかったら、年収額だけでなく、なぜその年収が設定されているのかを確認します。
年収が高い理由には、
- 業界全体の給与水準が高い
- 専門的な経験が求められる
- マネジメント経験が求められる
- 入社後に任される仕事や責任範囲が広い
といった違いがあります。
求人では、
- どの経験が求められているか
- 入社後に何を任されるのか
- 自分の経験を活かせる部分があるか
- どの経験を選考で説明する必要があるか
を確認してください。
リクルートエージェントを使う目的は、最初から応募先を決めることではありません。
自分が狙えそうな業界・職種・年収を広く見て、転職の方向を考えることです。
リクルートエージェントで確認できることや、期待しすぎない方がよいことは、個別記事で解説しています。

応募先を決める前に、幅広い求人を見ながら、自分が狙えそうな業界・職種・年収を確認してみてください。
次に経験者向けの転職エージェントで、紹介求人と年収を確認する

幅広い求人情報を見た後は、自分に実際に紹介される求人を確認します。
求人検索で希望年収に近い求人を見つけることと、自分にその求人が紹介されることは同じではありません。
紹介求人では、
- どの経験で紹介されたのか
- どのような仕事を任されるのか
- どんな年収の求人が紹介されるのか
を確認します。
JACリクルートメントは、一定の経験や専門性を活かして転職し、年収アップを狙いたい人向けのサービスです。
JACリクルートメントは、誰にでも合うサービスではありません。
- 希望する職種で活かせる実務経験が少ない
- 未経験職種への転職を希望している
という場合は、紹介求人が限られる可能性があります。
希望年収と経験を伝え、自分に紹介される求人を見る
JACリクルートメントへ相談する時は、希望年収だけでなく、その年収を希望する根拠となる経験も伝えます。
事前に整理したいのは、次の内容です。
- これまで担当した仕事
- 得意な分野
- 実績や成果
- 希望する職種
- 希望する業界
- 希望年収
そのうえで、紹介求人について確認します。
- どんな年収の求人を紹介されるか
- どの業界・職種の求人を紹介されるか
- どの経験が評価されそうか
- 入社後にどのような役割を求められるのか
ここでいう年収レンジとは、求人に設定されている年収の幅です。
紹介求人では、年収額だけでなく企業側の期待を見る
同じ職種名でも、
- 入社後に任される仕事
- 求められる経験
- 期待される成果
- 責任範囲
は求人によって異なります。
たとえば、営業企画の求人でも、仕事内容によって求められる経験は変わります。
既存資料や集計方法を整備する仕事
求められる可能性がある経験:
- データの集計
- 資料作成
- 業務手順の整備
- 関係者との確認
営業組織の課題を分析し、価格戦略や販売方法まで見直す仕事
求められる可能性がある経験:
- 営業課題の分析
- 戦略立案
- 価格や販売方法の見直し
- 組織や関係部署との調整
紹介求人では、
- 入社後に任される仕事
- 企業が求めている経験
- 期待されている成果
- 年収レンジのどの位置で評価されそうか
- 自分の実績から、その仕事ができると説明できるか
を確認します。
JACリクルートメントの担当者が、採用背景や入社後に任される仕事を把握している場合は、求人票だけでは分からない情報を聞けます。
求人の年収だけでなく、自分の経験で企業が求める役割を果たせるかまで確認することが重要です。
JACリクルートメントの対象になる経験や、向いていないケースは個別記事で確認できます。

一定の経験や専門性を活かして年収アップを狙いたい人は、JACリクルートメントで、自分に紹介される仕事・年収と入社後に求められる役割を確認してみてください。
紹介求人が少ない時は、年収・職種・経験のどこを見直すか考える
希望年収に近い求人を紹介されない場合もあります。
その結果だけで、
「自分にはその年収は無理だ」
と決める必要はありません。
紹介求人の数には、
- 求人が出る時期
- その時点で保有している求人
- 担当者ごとの経験の見方や求人選び
も影響します。
ただし、紹介されない理由を確認せず、希望年収だけを維持し続けるのも適切ではありません。
まずは、条件と経験を見直します。
- 希望年収が求人の年収から大きく離れていないか
- 希望する業界や職種を狭くしすぎていないか
- 希望する業界・職種に、その年収の求人があるか
- 求人で求められる仕事に、自分の経験を活かせそうか
- 求人が少ない時期ではないか
そのうえで、どこを見直すか決めます。
希望年収を維持する
判断する条件:
- 希望年収に近い求人があり、求められる仕事に自分の経験を活かせそう
希望年収を調整する
判断する条件:
- 狙えそうな求人の年収と、希望年収の差が大きい
見る業界や職種を広げる
判断する条件:
- 現在見ている領域以外でも、経験を活かせそうな別の業界・職種がある
必要な経験を積んでから再度狙う
判断する条件:
- 求人で求められる経験と、現在の経験に大きな差がある
紹介求人が少ないという結果も、希望年収・見る業界・見る職種・求人で求められる経験を見直すための情報です。
一つの転職エージェントから紹介された求人数だけで、自分の転職可能性全体を判断しないようにしましょう。
次にスカウトサービスで、希望年収に近いスカウトが届くかを見る

紹介求人を確認した後は、企業やヘッドハンターからどんな年収のスカウトが届くかを確認します。
転職エージェントから紹介される求人は、
- 担当者があなたの希望や経験を聞いたうえで、応募候補として選んだ求人
です。
一方、スカウト型転職サービスで届くスカウトは、
- 企業やヘッドハンターが、登録されたあなたの職務経歴を見て送ったスカウト
です。
転職エージェントは面談を通じて希望や経験を把握したうえで求人を紹介しますが、スカウトは登録された職務経歴をもとに届くため、希望や経験の細部まで伝わっているとは限りません。
この違いを踏まえ、
- 紹介求人:優先して検討する求人
- スカウト:年収や役割を比べるための判断材料
として使います。
ビズリーチなどの転職サービスで届くスカウトは、
- どの経験に反応されたか
- どのような役割のスカウトが届いたか
- どんな年収が記載されているか
を確認します。
紹介求人と、仕事内容や求められる役割が近いスカウトの年収レンジを比べ、その差に応じて判断を変えましょう。
紹介求人と近い年収レンジのスカウトが届く場合
紹介求人と近い年収レンジのスカウトが届く場合は、まずその紹介求人への応募を考えましょう。
たとえば、次のようなケースです。
紹介求人
年収:
650万円〜750万円
スカウト
記載された年収:
600万円〜800万円
届いたスカウトを見るときは、
- 同じ求人の重複スカウトではないか
- 具体的な仕事内容が書かれているか
- どの経験に反応したスカウトなのか
- どのような役割を求められているのか
- どのような成果を期待されているのか
を確認します。
もし、条件が合う場合は、バックアップ候補に入れるのも選択肢の一つです。
年収レンジが近いだけで判断せず、スカウトの内容まで確認したうえで、紹介求人の年収が自分にとって現実的に狙える水準かを考えましょう。
スカウトの年収レンジが紹介求人より低い場合
スカウトの年収レンジが紹介求人より低い場合は、なぜ差が出ているのかを確認し、その紹介求人が本当に狙えるかを見極めましょう。
たとえば、次のような場合です。
紹介求人
年収:
650万円〜750万円
スカウト
年収:
500万円~600万円
年収に差が出る理由は、
- 職務経歴書の書き方
- スカウトされている業界・職種
- 入社後に求められる役割
などがあります。
そのため、スカウトの年収が低いだけで、紹介求人への応募を諦める必要はありません。
紹介求人について、
- 求人で求められる経験を実際に積んできたか
- その経験を裏づける実績や成果があるか
- 入社後も、その経験を活かして成果を出せそうか
を確認します。
そのうえで、
- 紹介求人に応募する
- 希望年収を維持して、別の業界・職種の求人を見る
- 別の年収の求人を見る
のどれを選ぶか考えましょう。
年収の差だけを理由に希望年収を下げず、確認した内容をもとに応募先や年収条件を判断しましょう。
スカウトの年収レンジが紹介求人より高い場合
スカウトの年収レンジが紹介求人より高い場合は、紹介求人と比べながら、そのスカウトも応募候補として詳しく確認しましょう。
たとえば、次のようなケースです。
紹介求人
年収:
650万円〜750万円
スカウト
年収:
800万円~900万円
届いたスカウトを見るときは、
- どの経験に反応されたのか
- どの業界・職種の求人なのか
- どのような役割を求められているのか
- どの成果を期待されているのか
- 年収が上限額だけの記載になっていないか
- 自分の経験で、その仕事ができそうか
を確認します。
そのうえで、紹介求人とスカウトの、
- 仕事内容
- 求められる経験
- 求められる役割
- 年収
を比べます。
スカウトの方が年収が高くても、年収だけで応募先を決めるのではなく、自分の希望に合っているか、経験を活かせそうかまで確認しましょう。
スカウト型転職サービスであるビズリーチの仕組みや、確認すべきスカウトの内容は個別記事で解説しています。

自分のどの経験に反応があり、どんな年収のスカウトが届くか確認したい人は、ビズリーチでスカウトを確認してみてください。
幅広い求人情報・紹介求人・スカウト反応を比べて、狙う求人を判断する
幅広い求人情報、紹介求人、スカウト反応では、確認できる内容が異なります。
幅広い求人情報
サービス:
- リクルートエージェント
確認すること:
- 自分の経験で狙えそうな業界
- 自分の経験を活かせそうな職種
- それらの求人に設定されている年収
自分に紹介される求人
サービス:
- JACリクルートメント
確認すること:
- どの経験で紹介されたのか
- どの仕事を任されるのか
- どの年収の求人を紹介されるのか
企業やヘッドハンターから届くスカウト
サービス:
- ビズリーチ
確認すること:
- どの経験に反応されたのか
- どの仕事のスカウトが届いたのか
- どの年収が記載されているのか
3種類の情報で近い年収レンジが見えている場合でも、年収面だけで応募を決めないでください。
- 求められる経験
- 入社後に任される仕事
- 責任範囲
- 年収レンジのどの位置で評価されそうか
3種類の情報に差がある場合は、希望年収、見る業界・職種、狙う役割、応募候補のどこを見直すか考えます。
3サービスの基本的な役割や使う順番は、別記事で詳しく解説しています。

年収レンジが近いかだけでなく、その年収で求められる仕事が自分にできそうかまで確認することが重要です。
転職サービスの情報を、そのまま年収アップの答えにしない
リクルートエージェントの求人情報、JACリクルートメントの紹介求人、ビズリーチのスカウト反応を確認すると、自分が狙える年収・業界・職種が見えてきます。
- 自分が狙えそうな求人に、希望年収に近いものが複数ある
- 実際に紹介される求人が、希望額を満たしている
- スカウトに、同じ水準の年収が記載されている
どれも、年収アップを考えるための判断材料になります。
一方で、最終的な提示年収は、企業が経験やスキルをどう評価し、どの役割を任せるかによって変わります。
転職サービスで得た情報は、狙う求人を考える材料として使い、選考結果や提示年収とは分けて考えてください。
求人情報では、求められる経験や役割まで見る
希望年収に近い求人があっても、その求人で書類選考を通過できるとは限りません。
求人情報では、年収だけでなく、
- 求められる経験
- 入社後に任される役割
- 責任範囲
を確認します。
求人があることと、自分が選考で評価されることは分けて考えてください。
紹介求人は、企業側の期待まで見る
紹介された求人は、応募を検討する候補の一つです。
紹介求人では、
- 入社後に求められる役割
- 企業が求めている経験
- 期待されている成果
- 自分の経験や実績で対応できるか
を確認します。
求人を紹介された理由と、企業が選考で評価する内容は同じとは限りません。
スカウトは、年収額だけで判断しない
高い年収が書かれたスカウトが届いても、その年収で採用されるとは限りません。
スカウトでは、
- どの経験に反応されたか
- どの役割を任せたいのか
- なぜその年収が書かれているのか
を確認し、返信や応募を判断します。
まとめ|年収アップ転職では、3つの情報を比べて狙う求人を判断する
年収アップを狙う時は、
「どの転職サービスが一番年収を上げやすいか」
だけで考えないことが大事です。
確認するのは、
- 幅広い求人情報
- 自分に紹介される求人
- 企業やヘッドハンターから届くスカウト
という3つの情報です。
情報に差がある場合は、
- 希望年収
- 業界
- 職種
- 入社後の役割
- 応募候補
のどこを見直すか考えます。
3つの情報を比べ、自分が選考で評価される可能性まで考えることが、狙う年収と応募候補を決める判断につながります。
まずは今確認できていない情報から、実際の求人やスカウトを確認してみてください。
年収アップに限らず、3サービスの基本的な役割や使う順番を整理したい人は、使い分けを解説した記事も確認してみてください。

